TECHNOLOGY
技術紹介
INTRODUCTION
基盤技術紹介
1. 抽出技術
国内で唯一天然物からのL-酒石酸の製造、固体発酵によりクエン酸を製造しています。このうち酒石酸はワイン醸造時に得られる生酒石から独自の抽出技術により粗体として取り出し、酸・アルカリを用いて溶解・ろ過を繰り返すことで高い純度を実現し、そのまま製品として用いられる他、対イオン交換により塩類も製造しています。この対イオン交換は乳酸塩類・クエン酸の製造にも活用され、高純度な製品を送り出しています。

2. 精製技術
昭和化工の無機事業の核は、錫地金からの酸化とそれに続く対イオン交換による各種無機錫塩の合成技術です。独自の融解法により反応性を向上させた錫金属を酸化させて選択的に二価錫と四価錫に誘導し、各種塩類を製造します。これらの無機錫製品はめっきや窯業のみならず、その高い純度から電子材料や導電性材料にも用いられます。また、錫以外にもシュウ酸チタン酸カリウムのようなチタン化合物の製造も行っています。

3. 有機合成技術
染料製造で培われてきたアゾ化合物、チアゾールやイミダゾールといったヘテロ環化合物の精密かつ量産可能な有機合成技術により、医薬中間体やレジスト原料、スクリーン印刷用原料、そして二色性色素などを製造しています。二硫化炭素を用いたイミダゾール環形成、塩化チオニルを用いた酸クロライド合成、塩化シアヌルからのトリアジン誘導体合成が特徴です。また産学連携により蛍光標識物質の開発も行っています。

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4. 脱メタル技術
半導体洗浄に使われるEL-有機酸は多価カルボン酸が持つキレート作用を金属除去に用いています。その成分には厳しい基準が設けられており、含まれる金属イオンは極限まで除去しなければなりません。当社では原料である酒石酸やクエン酸を自社で製造できる強みを生かし、高純度なイオン交換水とイオン交換技術により金属イオンをppbレベルまで除去した製品を世に送り出しています。

PILOT PLANT & ENVIRONMENT
製造を支える技術・設備
1. ラボから量産までの一貫生産を可能にする多目的中間実験工場
研究開発を支え様々な開発品の工業化技術を確立するのが、二つの多目的中間実験工場です。これらの工場では100 L ~ 10,000 L までの反応釜を備えており、反応釜を任意に連結させることで様々な反応の取扱いが可能です。これにより、ラボから量産化までの一貫した生産を実現させています。また、少量スケールでの生産にも対応しており、月産数キロから数トン規模まで製造できます。
2. 環境と安全を守る技術
当社の製造では、酸やアルカリ、各種有機物質など多種多様な原材料を使用しています。特に強みとしている原料である塩化シアヌルや塩化チオニル、二硫化炭素は取り扱いを間違えると著しい環境・健康への被害をもたらします。当社では開発段階から反応に最適な設備を選び、冷却装置・スクラバーによる反応の暴走抑制、有毒排ガスの無害化を行っています。さらに地域住民の皆様との対話により都市部での製造を可能にしています。
